カーボンニュートラルに関する取り組み カーボンニュートラルに関する取り組み

 ファッションを通じお客さまに夢と感動を提供することを大切にしている当社にとって、アパレル業界が地球環境および私たちの生活にさまざまな影響を及ぼしていることは他人事ではなく、環境負荷低減へ向けたサステナブルな取り組みは社会的責任であると認識しております。
 低環境負荷な事業モデルの構築に向け、当社はサステナブル素材への切り替えやサーキュラーモデル導入努力の他、サプライチェーン全体での環境負荷を可視化する手段としてCO2排出量を算出し、2050年カーボンニュートラルの実現を目指して参ります。

Governance ガバナンス

サステナビリティ委員会

 当社は社長を委員長とする「サステナビリティ委員会」を設置しております。重要課題として「環境に配慮した製品の開発と提供および国際認証取得に向けた環境整備」、「製品のリサイクルやアップサイクルを通じた循環型経済への貢献」等に取り組んでおります。
 役職員一人一人がサステナビリティに対する意識を高め、企業活動のあらゆる局面で社会全体の持続可能性向上に貢献していくことができるよう、適切で効果的なガバナンス体制を強化して参ります。

ガバナンス体制

Risk management リスクマネジメント

リスクの特定

 気候変動が当社の事業にもたらす可能性のあるリスクと影響(インパクト)について、シナリオを検討し、その内容を常にアップデートしております。

区分
事象
事業へのインパクト

物理リスク

気温上昇
事業へのインパクト
  • 四季の曖昧化によるシーズン物等の売上減少
  • 伝染病等の流行による消費者の外出機会減少
海面上昇
事業へのインパクト
  • サプライチェーン寸断や販売拠点の損害、停止
  • 工場の洪水対策コスト発生による原価上昇
水ストレス(渇水)
事業へのインパクト
  • 綿花収穫量減少等による原材料価格の上昇

移行リスク

顧客行動の変化
事業へのインパクト
  • 対応遅れによる顧客離れ・売上低下
サステナブル素材/製品
事業へのインパクト
  • サステナブル素材の開発・転換によるコスト増
  • サーキュラーモデル実現に向けた開発・投資コスト増
エネルギー
事業へのインパクト
  • 燃料高騰や代替資源の高騰による生産コストや物流費の上昇
  • グリーン電力への転換による電気料金の高騰
情報開示
事業へのインパクト
  • 環境関連の情報開示等に伴う人件費やオペレーションコストの増加
規制対応
事業へのインパクト
  • 脱炭素等の規制導入によるコスト増

Strategies to achieve carbon neutrality カーボンニュートラル戦略

 当社では「温室効果ガス(GHG)プロトコル」の中で設けられている排出量の区分に則り、スコープ別に取り組み課題を設定し、実行に取り組んで参ります。
 スコープ1および2は、主にオフィス・物流センターにて使用する電力・ガス等によりますが、グリーンエネルギー由来の電力への切り替えを進め、大幅な削減を行って参ります。
 スコープ3については、サプライチェーン上流の製造工程、主に海外で排出されるCO2の削減が不可欠となります。そのため、海外の生産工場との連携を強化し、サプライチェーン全体でCO2排出削減に向け共同で取り組んで参ります。

取り組み事例「TAKIHYO FOR GOOD」

CO2排出量削減取り組みの方向性

Scope 1&2

1省エネ・再エネ
  • グリーンエネルギー由来の電力への切り替え

Scope 3

2環境配慮素材の利用
  • 低環境負荷素材の開発・使用・販売
  • GRS・RCS等の認証取得およびサプライチェーン構築
3製造工程での省エネ
  • 裁断ロス・適正生産による廃棄量削減
  • 主力生産工場で使用する水・エネルギーの段階的可視化・削減ロードマップの策定
4梱包・物流方法
  • 貨物集約・積載効率の改善
  • 航空便やフェリー利用の削減
5サーキュラーエコノミーへの対応
  • 衣料品の回収

Our CO2 emissions and Reduction targets CO2排出量実績と削減目標

 当社は日本国政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」に賛同し、2050年カーボンニュートラルの実現を目指して参ります。
 サプライチェーン全体での環境負荷を可視化するため、2021年からCO2排出量の算出を開始し、今後も継続して開示して参ります。

2021年実績
2022年実績(昨年比)
Scope1&2
  • 1,061
  • 748(-313)
Scope3
  • 355,761
  • 335,381(-20,380)
合計
  • 356,822
  • 336,129(-20,693)
  • 排出量の単位はt
  • Scope1 : 事業者自らによる温室効果ガス の直接排出(燃料の燃焼、工業プロセス)
  • Scope2 : 他社から供給された電気、熱・ 蒸気の使用に伴う間接排出
  • Scope3 : Scope1、Scope2以外の間接排出 (事業者の活動に関連する他社の排出)

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