タキヒヨー株式会社

タキヒヨー上海に出向した経緯は?

両親が仕事の関係で海外を行き来していたことや、私自身も学生時代にオーストラリアに留学していた経験があり、海外は昔からとても身近な存在でした。将来的には海外駐在をしてグローバルに活躍したいという思いがあり、タキヒヨーには貿易部を志望して入社しました。
入社5年目の2023年、それまで担当していた欧米・国内市場から中国市場の担当へと変更になりました。2024年には、当社としてまだ十分にアプローチできていなかった中国マーケットへの本格的な開拓に取り組むことになり、現地での駐在を自ら志願しました。
私が入社した時点で、アメリカやヨーロッパのマーケットには、先輩たちが築いてきた基盤が既にあったことに比べ、中国マーケットは未開拓の部分が多く、自分自身の手でゼロから市場を作り上げ、拡大させていきたいという強い気持ちがありました。

タキヒヨー上海での仕事の様子は?

中国国内のお客さま向けに、生地の企画開発から販売までを担当しています。日本にいた頃と異なる点の一つは、中国国内に生地の開発・生産拠点が数多くあるため、実際に現場へ足を運ぶ機会が増えたことです。ものづくりの現場を自分の目で見ながら企画開発を進められるこの環境は、多くの学びを得られる非常に貴重な経験となっています。
また、中国市場ならではの特徴は、スピード感を強く求められることです。少しでもレスポンスが遅れるとすぐに催促が入り、納期が1日でも遅れればペナルティが発生することも珍しくありません。そのため、お客さまや工場の方々の言葉を正確に理解し、スピーディーかつ丁寧に対応することを日々心掛けています。
さらに、中国ではブランドの立ち上げから成長、淘汰までのサイクルが非常に早く、1年で市場の様相が大きく変わることもあります。こうした急速な変化をどう読み解き、どこで勝負するかを見極める力を求められる点に、中国市場で働く醍醐味を感じています。

やりがいを感じるときは?

自分が企画・開発した商品が評価され、それが数字として成果につながったときに大きなやりがいを感じます。タキヒヨーは、若いうちから生地開発や商品企画を深く学べる環境が整っています。また、若手にも大きな裁量が与えられており、成長できる機会が豊富にあります。正直言って、入社当初は生地の世界にあまり興味がありませんでしたが、先輩方からの指導や日々の業務を通じて知識が深まるにつれ、‟このお客さまはこんな風合いや機能性を求めているのではないか”と徐々にイメージできるようになりました。
市場のニーズを捉えながら、チームとともにクリエイティブを追求していく過程に私自身のモチベーションの源があり、日々の仕事に大きな充実感を感じています。

今後のキャリアプランや目標は?

まずは現在担当している中国国内向けの販売をさらに拡大し、いずれはグローバルセクションの柱となるように成長させていきたいと考えています。そのためには、他社と差別化できる‟ものづくり”を追求し続けることが不可欠だと感じています。また、自分のチームを持ち、現地メンバーの育成やチームビルディングにも取り組んでいきたいと思っています。
将来的には、当社がまだ展開していない海外マーケットを開拓し、新たなビジネスの可能性を切り拓いていきたいと考えています。攻めの姿勢を貫きながら、会社と部署の成長に貢献し、グローバル展開の最前線を走る存在を目指していきたいです。

休日の過ごし方は?

上海は世界中から人が集まる国際色豊かな都市です。そのため、仕事以外でもさまざまな国の方と関わる機会が多くあります。
私は現地での生活をより充実させるためにブラジリアン柔術を習い始めました。ここでは多国籍なメンバーと交流することができ、学びとリフレッシュの両方を得られる貴重な時間となっています。
また、私はカフェが大好きで、休日には、‟カフェ天国”と言われるほどおしゃれなカフェが数多く存在する上海のカフェ巡りも楽しんでいます。
一日中家にいることはほとんどなく、自分なりのリフレッシュ方法を見つけながら過ごしています。